半分妄想で生きてます

引っ越してきた新居には近くにコンビニがありまして、
で、そのコンビニにはナイスなことに、ペットを少し待機させておくための、
リードをひっかけるスペースが外にあるんです。


ということで、
俺も相方も散歩帰りにふらっと立ち寄ることよくあるのですが、
コテツはしばしそこで置き去りにされることを知っているので、
いつも若干の抵抗を試みるのですよね、足を踏ん張って。


まあ、でもそこは、豆の予定が思った以上に育ったとはいえ、所詮犬の体重。
抵抗しきれるものではないのですよ。あははは(鬼畜パパ)。


で、結局彼はいつもしょうがなく繋がれては、
きちんとお座りをして俺達が戻ってくるのを待ってます。


昨晩もいつもと同じ、one of those days のコンビニ立ち寄りだったんですが、
コンビニから出てきた俺の目に映ったのが、
会社帰りのリーマンおじさんたち4人ほどに囲まれ、
パシャパシャと写メ撮影されている息子でした。
「お〜かわいいなあ」
「いい柴犬ですねえ」
「偉いなあ、ちゃんとお座りして待ってるのかー」
「いやあ、なかなかこんなかわいいのいないでしょうー」


一体何事がおこったのかというほどのモデル撮影状態。
すぐに近づくのもなんだし、
少し離れた所から、
生温かくパパラッチされている息子を見守っていたのですが、


「あ、わしの主人来たっ!」
と気付くコテツ。


Ooops.
・・・気付かれちゃ
しょうがないわね・・・。

気分はもう、
キャットウーマンってばれた瞬間の
アンハサウェイですよ。


ゆっくりと、
微笑をたたえながら、
脳内スローモーション再生で
コテツとその賞賛者達の待つ
ステージに近づく俺。


喜びを隠しきれずにブンブン尻尾をふるコテツ。


おじさんたちの「ああこの人が飼い主・・・」という
羨望のまなざし(妄想)。


そう、
まさしくわたしが、
この小さくて
行儀のいいクリーチャーの
絶対的飼い主であり、
支配者なのよ・・・!
そうです・・・!
私が証明ですっ!(なんか違うものも憑依)


・・・って、
実際は、
「いやあ、愚息でお恥ずかしい。グフフフ・・・」みたいな感じで、
自分のことでもないのに照れまくりながら
コテツを連れてその場を後にしたんですけどね。


しかし
こんなことですぐ妄想スイッチ入るとは。
暑さのせいですね。
ちょっとおかしくなってる、俺。


でも、
コテっちゃんがビシバシ写真撮られてたのは
妄想ではなくほんとなのですよ!