INCEPTION(後半、ネタばれあり)

久々に、
映画を観終わって思わず二人一緒に満足のため息をついてしまいました。
INCEPTION、最高でした!

(レオ様よりもトム様!)


・・・実は、
予告だけをみた段階ではそれほど期待してなかったんですよね。
他人の潜在意識に入れるとか、
夢の中の世界で行動するとか、
なんかこう、アイディアが突飛過ぎていまいちリアリティを感じられないんじゃないかなー、と。
もしくは


ハウル&ポニョなみに理解できないのでは・・・(;゜Д゜)


と、過去、何度か映画に置き去りにされたことのある俺は期待半分程度だったのですが、

INCEPTIONは、始まってしばらくするともう、
完全にその世界に引きずり込まれて夢中になって観ていました。

他人の潜在意識に潜入し、アイディアを植え付ける(=inception)という、
到底現実味のない設定やその世界に関するルールを、
観客が納得できるようにうまく説明しながら
圧倒的な世界観を作りだしたクリストファファー・ノーラン監督はすごいな、と思います。


後、
レオ様を圧倒する男の色気で主役をしっかりと食ってしまっていた、
トムハーディはすげえな、と。

俺の役は偽装師だよ、ダーリン。


(ここから核心パートのネタばれあり!出来れば観終わってからお読みください。)


俺は二度、この映画で泣いてしまいました。

ひとつ目のパートは、
なぜコブ(=レオ)の妻、モルは自殺してしまったのかの理由が判明するところ。
愛する妻を救わんがためにInceptionしたアイディア。
とてもシンプルなそのアイディア、が、
彼女の中でガンのように巣食ってってしまうとは・・・。
深い絶望と罪悪感にも囚われるコブの気持ちが痛く突き刺さりました。


もうひとつはエンディングシーン。
あそこはきっと観た人の中でも意見が分かれる(監督上手すぎる!)でしょうが、
俺は直感的に悲観派な見方をしていた(そして今でもそう思ってます)ので泣いてしまいました。


コブが現実と思っている世界は、実は夢だよ、ということ。
そして、
コブはその「夢」から戻ってくることはきっとできないだろう、ということ。


でも同時に、
もうそれでいいんじゃないか、とも思いました。


コブにとっては、
ずっと辛かった現実より、
あの夢の世界の囚人となるほうが、
幸せだと思うんです。


夢の中でやっと安息をみつけた、
言い換えるなら現実では決して安らぎを見つけることができなかった、
コブのことを考えると、また、泣けて来てしまいます。


本当によく出来た、良い映画でした。



おまえはどんな夢みてるんだろうね、コテツ?


Atom&Mid-fielder評価 : 10点満点中平均7.5点