「2012」(ネタばれ有)
コテツさんフリーなこの週末、
俺たちの仲良しの女友達を呼んで映画鑑賞会なんぞしてみました。
選んだレンタルは、「2012」。
そう、あの例のマヤ伝承うんたらで2012年地球は滅びますよ、という
あれ?それってディープインパクトでなくて?
とか
あら、たしかアルマゲドンてそんな話じゃなかった?
とか、
ノウイングってやつでニコラスケイジがワンワン騒いでたやつでしょ?みたいな、
二番煎じどころか、もう出がらしもでやしねえ、ぐらいに使い古された地球滅亡テーマのムービーですが、
いやいや、これはなかなかどうして楽しめましたよ。
もうね、
地球がついにガンガン壊れていき始めるんですよ、結構序盤から。
地割れとか、半端ない隆起とか陥没とか、マグマ弾とか、噴煙とかもうそりゃあもうほんとに世紀末的な地獄絵図が繰り広げられ、見てるこちらとしてはもう圧倒的な絶望感に打ちのめされるような展開が繰り広げられるのですが・・・
ずっと主人公のターン!ヽ(゚◇゚ )ノヽ( ゚◇゚)ノ ウキャキャウキャキャ
みたいなノリで、
すべての災害を華麗なドライビングテクニックでスルー。
車ごと地割れに飲み込まれても、腕力で崖っぷちから奇跡の復活。
よし!別れた妻の新しい彼氏がセスナの操縦ライセンス持ってる!華麗にセスナに乗り換えてゴー。
さあさあ!
主人公のターンはまだまだ続くよ・・・てね、ほんとね、もうね、
俺ら3人ずっと
無理無理無理無理無理無理無理無理!!
ってどんだけつっこますねん、ていうくらい言ったわ、マジで。
でもね、
セスナからついにはジェット機操縦にまでレベルアップして、
太平洋上飛んで中国に向けて出発しだしたときに、あきらめた。
もうね、無理とか、そういうのじゃないんだよね。
シャラップ!これ映画だし!!マジにとんなよ!!リラックス!
という監督の熱いメッセージが伝わってきました、こちらにも。
さて、
まあ主人公達の連続ターンは横に置いといて、
中盤から終盤にかけて、
自分は完全に安全なポジションに入ってから、やたらと偽善ぶる黒人科学者にも、ほんとイラッときました。
例えば、
救助船に乗り込むまさにそのときに、
「この救助船を作る人たちにも、乗船券を与えているのか!!」と、偉いおっちゃんに詰め寄るシーンとか、
ほんと、マジでそういう御託を並べるのは、せめてガチにテメーの乗船チケットを中国人整備士にくれてやってから言ってくれ!みたいな。
救助船に乗った後も、
「なんなんだ、この部屋の豪華さは。10人はこの部屋に入れるじゃないか!」と憤慨してましたが、
テメーがその乗船地に来るために乗ってた政府ご用達飛行機にも、そもそももっと人積めんだよ!みたいな。
・・・でも、
ほんとその偽善っぷりにイラっと来そうになるたびに、
オッケ・・・でもこれ映画だし、ノープロブレムッ!
と理性を保てたのは、
序盤から繰り返された無理から脱出劇による監督の「これ映画だし!」サブリミナルメッセージのたまものといえるでしょう。
と、まあ、
でも最近のCGはすごいねー、と心底感心できる、
そんな映画でした。
一人で見るより多人数で、
無理無理無理無理!
ってつっこみながら楽しむ観賞スタイルがお進めです。
Atom&Mid-fielder評価 : 10点満点中平均6.0点